大阪の下町にあるアベノ橋商店街に住んでいる、幼なじみ同士のサッシとあるみ。夏休みのある日、立ち退き問題で苦悩する商店街の中で、二人は自分たちの店に商店街を護る四神獣が奉られていることを知る。しかし、事故でその結界が破れたことから、二人は見知らぬ世界へ迷い込んでしまって…。

二人は、魔法使いや剣士のいるファンタジー商店街に迷い込んだ。勇者として試練を与えられ、ユータスという怪しい男からアイテムを手に入れる二人。モンスター・ムネムネに行く手を阻まれつつも大魔王の元へ向かい、二人はアイテムの力で大魔王を倒す。これで元の世界へ帰れると思ったあるみたちだったが…。

次に二人が転移したのは、宇宙に浮かぶ超時空商店街。ロボットや異星人が行き交うその世界では、ムネムネやサッシの姉達は「アベノエンジェル」と名乗る。そこで異世界への門を開く鬼を見つけた二人だが、鬼は巨大ロボを操ってサッシとあるみを攻撃してきた。二人は巨大ロボに乗って鬼と戦うことになってしまい…。

サッシとあるみは、カンフーと中華鍋が乱舞する格闘商店街に転移した。サッシは、チャイナドレス姿のムネムネになぜか兄と呼ばれて慕われる。そんな中、悪のボス・金の爪となったパパンが、格闘大会でサッシに勝負を挑んできた！　そのため、ひ弱なサッシは修行の旅に出ることになって…？

恐竜とマンモスと原始人が住む古代の商店街にやって来たサッシとあるみ。その世界で、あるみは真っ赤な恐竜の子供・トリポチを拾う。しかし、その恐竜の子供は、古代商店街の女王と呼ばれている沙也香に、不吉の印だとして狙われてしまう。ピンチに陥った二人を救ったのは、怪獣王女のムネムネだった！

二人が次に飛ばされたのは、霧に覆われた暗黒街の商店街。マフィアのペリカンファミリーと警察が抗争を繰り広げる、夜の世界だった。そこで殺し屋だと勘違いされたサッシは、マフィアと警察の争いに巻き込まれてしまう。一方、あるみもまた、ミニスカポリスに間違われていて…。

昭和30年代、大阪の下町アベノで粋がっているひとりのコックがいた。それは、雅ジイの若かりし日の姿・雅之。商店街にまつわる全ては、ある夏の日、安倍という青年と雅之、そして風呂屋の娘・夢音の3人が出会ったことから始まった。

パラレル世界からの脱出を試みたサッシとあるみ。しかし二人がやって来た世界は、美少女たちにときめく学園商店街だった。曲がり角で飛び出してきた美少女・あみりゅんやしおたんに囲まれた学園生活に大満足なサッシ。だが、一方のあるみは…。

ユータスと共に、千年前の世界を訪れたサッシ。そこは、四神獣に護られた魔法陣都市・平安京だった。そこに存在する、現代のアベノ、そして未来へ連なるユータスの思惑。サッシはユータスの正体や、パラレル世界の構築と自分との関係を知ることになり…。

拗ねるあるみの前に、陰陽師姿のサッシが現れた。自分はあるみが喜ぶような素敵な世界を作れる、と自信満々のサッシは、ぬいぐるみ満載のメルヘン商店街へあるみを連れていく。しかし、一度ふてくされたあるみの機嫌はそう簡単に直るはずもなく…。

ついに、サッシとあるみの全面対決が始まった。サッシ二等兵の属する亀の湯軍と、あるみ大佐の所属するペリカン軍との戦場と化した商店街。戦車戦や奇襲空爆、戦艦対巨砲、肉弾戦など、果てしなく続く死闘の末に、サッシが見たものとは…。

あるみはとうとうアベノ橋商店街へと帰ってきた。しかし、そこにいる雅ジイはなぜか東京弁で話している。実はそこは、全てがセットで作られた映画村のような商店街だった。一度カチンコが鳴ると大火災やら大沈没、大爆発が起こってしまう商店街の中で、あるみの運命は…？

サッシの思念、あるみの願い。二人の力は、今度こそ本当のアベノ橋商店街に帰るための時空の門を開くことができるのか？