今、羽ばたく瞬間<とき>――。
私たちは手を伸ばし、空へと飛び立てることを知った――。生まれたばかりの4つのユニット。手を取り合う個性と個性。絆で結ばれた新人アイドルたちは、“光”を目指して一歩を踏み出す。出会いという奇跡がおりなす、色とりどりの輝き。どこまでも繋がる大空の下、新たな翼が羽ばたき始める。
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アイドルになって、新しい世界を見てみないか? 偶然の出会いに背中を押され、櫻木真乃はアイドルの世界へと、その一歩を踏み出すことになる。283プロに入った真乃が出会ったのは、同じくアイドルを目指す、風野灯織、八宮めぐるという2人の仲間だった。
灯織、めぐるとともにレッスンに励む真乃。その頃、同じ事務所のアンティーカはMVの撮影が決まり、どんな内容にしたいか、それぞれ意見を出し合いアイデアを膨らませていく。そしていよいよ撮影が始まった。ストーリー仕立ての内容に挑戦するアンティーカ。しかし撮影中に雨雲が……。
自分たちはどんなユニットになりたいのだろうか、と考えを巡らすアルストロメリアの3人。それぞれ自分たちの未来を思い描こうとするが、答えはなかなか見つからない。そんなある日、3人が出演したイベントである姉弟がケンカをしてしまう。姉弟にもイベントを楽しんでほしい3人が考えたことは……。
地域での活動を頑張る放課後クライマックスガールズ。そのおかげでショッピングモールでの仕事が決まった。しかもその内容は、ヒーローショーとライブを組み合わせたコラボレーションイベント。テンションが上がる果穂を中心に、メンバーはヒーローショーの特訓に励む。そしてついにライブ当日がやってきた。ところが思わぬトラブルの連絡が……!
レッスンを重ねるイルミネーションスターズの3人。ついにデビューライブが決定した。ライブに向けてそれぞれ頑張る3人だが、だからこそなかなか気持ちが一つにならない。それを見守るプロデューサーは……。そしてついにデビュー曲が彼女たちの元に届く。
日々の活動の中で、自分たちの色に気が付き始めた283プロのアイドルたち。彼女たちの、新人アイドルユニットの登竜門『W.I.N.G.』への出場が決まる。それを機に、プロデューサーはアイドルたちに、新たな試みを持ち掛ける。それはW.I.N.G.に向けた日々を、自分たちの手で記録することだった。
『W.I.N.G.』が終わった。283プロの密着ドキュメンタリーを見ながら、W.I.N.G.への取り組みと結果を振り返るイルミネーションスターズ、アンティーカ、放課後クライマックスガールズ、アルストロメリア。それぞれの胸に「できたこと」「できなかったこと」、そして「これからすべきこと」が刻まれていく。
全ユニットが出演する283プロのファーストライブの開催が決定。注目が高まり忙しくなる中、ライブに向けて283プロのアイドルたちが一体となった取り組みが始まった。ダンスレッスンやラジオ収録を合同で行った放課後クライマックスガールズとアルストロメリアは、お互いのやり方を間近で見ることで、自分たちだけでは気づけない大切なものがあることを知る。
「16人のセンターを務めてほしい。」プロデューサーからそう依頼された真乃。灯織とめぐるは、どんな結論を出しても応援すると真乃を励ましてくれる。その後、アンティーカと一緒にレコーディングの最終調整に臨んだイルミネーションスターズ。新曲『ツバサグラビティ』の歌詞を噛みしめる真乃の心の中に浮かぶものは……。
ファーストライブに向けて2日間の合宿が始まった。目標は『Spread the Wings!!』を完成させること。センターである真乃の挨拶でレッスンが始まるが、合同のダンスレッスンはなかなかまとまらない。恋鐘の、みんな楽しそうじゃないという指摘に、頷くメンバー。みんなと一緒に頑張るため、自分はなにをすればいいのか。夜空を見上げながら、真乃はひとりで考える。
ついにファーストライブの日がやってきた。それぞれの思いを抱えて会場へと向かう283プロのアイドルたち。16人を前に「大変な思いも、苦しい思いもしてきたと思う。――だけどみんなで、ここまでこれた」と語るプロデューサー。そして、それぞれの想いが輝きとなって会場を照らし始める――!
ステージの上に響く「私たち、シャイニーカラーズです!」の声。何も知らず空を見上げていた16人が、今羽ばたこうとしている。それぞれの輝きに手を伸ばして――奇跡は、まだ続いていく。
ファーストライブが終わり、日々の仕事に忙しい283プロのアイドルたち。そこにプロデューサーから、新たな発表があった。それは、ファンと一緒に楽しめるハロウィンイベント。また新ユニット『ストレイライト』の加入も発表された。帰り道、真乃はストレイライトのひとり、あさひと出会う。あさひは真乃に「アイドルってなんなんすかね?」と問いかける。
「アイドルってのは計算して作り上げるもの」と完璧を目指す冬優子。そんな彼女と、ストレイライトとしてユニットを組むことになったのはあさひと愛依。どう見られるかには関心がないあさひと、好きになってもらってこそのアイドルと考える冬優子。デビューに向けたレッスンを重ねる中、対照的なふたりはなかなか噛み合わない。――これはストレイライト、デビューまでの物語。
ハロウィンイベントは、今回限りのシャッフルチームで行うことが告げられる。驚くアイドルたち。さっそく4つのチームに分かれて、打ち合わせが始まった。普段接点が少ないメンバーと、イベントについていろいろ語り合うが、そのスタイルはチームごとにそれぞれ。個性の異なるメンバーがお互いに影響を与え合い、ハロウィンイベントの準備は進んでいく。
ハロウィンライブの当日がやってきた。飾り付けられた会場は華やかで不思議な雰囲気。真乃はモニターからそんな会場の様子を真剣に見つめていた。開演時間を前に、円陣を組む283プロのアイドルたち。なにが飛び出すかわからない、特別なハロウィンが始まる――そして、客席には真乃たちのパフォーマンスを見つめる視線があった。
透・円香・小糸・雛菜の4人は幼馴染。子供の頃の約束は絆の証として、みんなの記憶にしっかり刻まれている。そして今、4人はアイドルユニット『ノクチル』としてデビューを控えていた。小糸はダンスの練習に一生懸命。それを見守る円香。そこに飛び込んでくる元気な雛菜。透は少し眠そうに空を見ている。自分たちはどこに向かうのか。レッスンの日々を経て、ついにノクチルのデビュー当日がやってきた。
ハロウィンライブを終えた283プロのアイドルたち。全員が、全国ツアーとファーストアルバム制作に向かって動き始める。アルバムの楽曲のイメージを決めるのも自分たち。真乃たちは改めて自分自身と向き合おうとする。一方、番組でトラブルを起こした透たちノクチルは、プロデューサーからある事を伝えられる。そんな夕方、真乃は透に誘われ、事務所屋上に足を運ぶ。
メンバーそれぞれの仕事が忙しいアンティーカ。打ち合わせにも、全員が一緒に集まることはできない。結華は、もの寂しげな咲耶の様子を見て切り出す。「最近のバラバラなアンティーカ、どう思う?」。みんながそれぞれに輝けるなら、それはアンティーカでなくとも……。ふと、そんな思いをプロデューサーに漏らす咲耶――。
雑誌のカバーガールを選ぶオーディションが行われる。挑戦が決まった甘奈は、千雪と甜花による模擬面接にチャレンジしていた。甘奈を応援する千雪だが、今回のオーディションが、大好きな雑誌「アプリコット」のものだと知り、心が揺れる。さらに甜花が偶然知ってしまった事実も重なり、互いが互いを思いやるからこそ、3人はこんがらがっていく――
ステージに徐々に慣れてきた愛依。冬優子は愛依に、素の愛依でステージに立てる日も近い、と声をかける。愛依のアイドルとしてのミステリアスなキャラは、プロデューサーと作り上げたもの。アイドルに不慣れな愛依を隠すための、もうひとりの愛依。冬優子の言葉が、愛依の心にさざ波を立てる。もし普段のままの自分でステージに立ったとしたら……。