男子高校生よ、バカであれ。
真田北高校(男子校)に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、とてつもなくバカだけど、なぜか愛らしい男子高校生たちが繰り広げるハイスクールリアルライフコメディ!
(C)山内泰延/スクウェアエニックス・「男子高校生の日常」製作委員会
タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの三人は男子校に通うごく普通の高校生。ある日の放課後、いつものようにタダクニの部屋でだべっていた三人は、タダクニの「彼女ってどうやったらできんの?」という何気ない一言から、彼女の作り方をシミュレートし始める。
学校からの帰り道、落ちていた木の棒を拾い上げたタダクニ。すると突如後ろからヒデノリが襲いかかってきた。攻撃をかわし、木の棒でヒデノリを薙ぎ払うタダクニ。こうして剣士タダクニの最強への道が始まったのである。
夏休みも残りわずかとなったある日。ファミレスに集まったタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの三人は、悔いを残さないようにと遊びまくることを誓う。お祭り、花火、肝試し…夢のような時間はあっと言う間に過ぎていき…。
真田北高校の校門前で仁王立ちをする女子高生。彼女は真田東高校(女子校)の生徒会長、りんごちゃんである。男子校である真田北高校に女子校との品位の違いを見せつけるべく、りんごちゃんは真田北高校の生徒会室に乗り込むのだった。
もし尊敬する人は誰か聞かれたら、皆は何と答えるだろうか。大概の人はそれなりに高名な人物を挙げるに違いない。しかしヒデノリは少し違っていた。思い出の場所へと続く石段を登りながら、ヒデノリは8年前の出来事を思い出す。
クリスマスイブにヨシタケの家に遊びにやってきたタダクニとヒデノリ。しかし楽しい時間はヒデノリがヨシタケ姉に対して放った不用意な一言によって終わりを告げる。怒りによって暴走を始めたヨシタケ姉の咆哮が聖なる夜に響き渡り…。
魔王と戦う軍隊に兵士として入隊したタダクニ。隊長、デップ、マルコビッチ、ホッパーといった部隊の仲間たちと訓練を重ね、ついに魔王へかちこみをかける日がやってくる。魔王の影におびえながら暮らす人々を救うため、冒険の書2番に記された勇者タダクニの物語が今、幕を開ける。
マンガを読み終えたヒデノリは思った。マンガの中では自分とそう年齢の変わらない若者たちが血みどろになって何かに打ち込んでいる。果たして自分はこのままでいいのだろうか。考えた末にヒデノリは自作のマンガを描き上げ、ヨシタケに見せるのだが…。
夏休みを利用し、母方の祖父母の家に遊びにきたヒデノリ。広大な自然の中、川の流れを見つめていたヒデノリの背中に突如衝撃が走る。川に吹き飛ばされてもがくヒデノリがどうにか顔をあげると、そこには一人の少女が立っていた。
道路沿いの自動販売機の前で、ヨシタケは缶ジュースを取り出しながら「この辺で最近ひったくりが多発しているらしい」とモトハルに話す。他人事のように聞いていたモトハルだったが、財布を取り出した瞬間、ひったくられてしまう。怒ったモトハルは自転車にまたがり、犯人を追おうとするのだが…。
ヒデノリとヒデノリ父は夜の公園にいた。野球のグローブとボールを持つヒデノリ。そして、ヒデノリの父はゴルフクラブを握り締めている。ゆっくりとゴルフクラブを構えるヒデノリ父に向かって投球するヒデノリ。フルスイングされたゴルフクラブのシャフトがしなり、ボールに吸い込まれていくようにヘッドが弧を描き…。
いつもの朝、いつもの街、いつもの通学路も今日で最後。目を閉じればまるで昨日のことのように思い出が浮かんでは消えていく。いつまでも続くと思っていた変わらない毎日が終わりを告げ、それぞれがそれぞれの想いを胸に旅立ちの日を迎える…。