マシンロボレスキュー、大隊出場!
年齢に関係なく様々な仕事に就くことができるようになった近未来。通常のレスキュー部隊では対応できない非常事態に備えて、新たに開発されたマシンロボたちによるレスキューチーム・マシンロボレスキューが設立された。12人の少年少女たちはマシンロボレスキューへ入隊を果たす。しかし彼らが活動する災害には、謎の組織デザスターの関与も多数存在していた。意志を持ったマシンロボと特別な才能を持つ子供がパートナーとなって、人々を災害から守る特別機関。救助活動と共に日々訓練を行うそれがマシンロボレスキューだ!
(C) サンライズ/プレックス
厳しい選抜テストを乗り越え、晴れて救助機関マシンロボレスキュー(MRR)に入隊した大空太陽。だが入隊式初日から遅刻してしまった太陽に、これから仲間になる訓練生たちも呆れ顔。ルールを守れないヤツが真のロボマスターになれるわけがないという愛川誠に、ルールで救助ができるわけではないと言い返す太陽。その喧嘩腰にも近い態度に4体のマシンロボたちが顔を見合わせる中、ビル火災現場からのニュースが入った。
MRRに入った少年たちは各自の特性を考慮され、レッドウイングス、ブルーサイレンズ、イエローギアーズの三つの小隊に分かれて団体行動をすることになる。同じレッドウイングスとなった太陽とエースは、ライバル心から反目し合い、他のメンバーを呆れさせる。そんな最中、大規模な山火事が発生。レッドウイングスに出場指令が下った。ジェットロボ、ファイヤーロボと現場に到着した太陽とエースたちがそこで見たものは…。
MRRではロボマスターを目指した子供たちの訓練・演習が本格的に始まった。人一倍正義感が強く真直な性格の愛川誠には、太陽の臨機応変さが行き当たりばったりのいい加減なものにしか見えない。ルールや決まり事で救助ができるわけじゃないという太陽と演習中に揉めてしまった誠は、太陽を思いっきり投げ飛ばしてしまう。誠はポリスロボから、ロボマスターに必要なのは冷静な判断力と勇気だと鋭い指摘を受け愕然とする。
速水大地は自身のMRR隊員としての素質に疑問を感じ始めていた。緊張するとすぐに気分が悪くなりお腹が痛くなるナイーブな性格なのだ。ドリルロボからも「そんなヤツに自分の身体は預けられない」ときっぱり言われ、激しいショックを受ける。MRRの遠足の日、隊員たちの乗った地下鉄がガラゴロに襲われ、他の乗客と共に生埋めになるという非常事態が発生。それを救えるのは類い稀なる空間認識能力の才能を持つ大地しかいない!
完全自動航行を可能にした無人新型輸送機『スカイドルフィン』。実験航行に飛び立ったスカイドルフィンだったが、突如発生した巨大な積乱雲に呑まれコントロールを失ってしまう。スカイドルフィンが墜落する可能性が高いことを知った鈴と太陽は、出場指令が無いことにかまわずジェットロボと共に雷雲の中へ飛び込んでいく。そこには今までのガラゴロとは全く違うデザスターのステルスロボとジェイが待ち構えていた。
小百合は子猫のローラを探す少年ヒデキと出会う。小百合がMRRの隊員であることを知ったヒデキはローラ探しを依頼する。快く引き受けた小百合は誠やMRRの一同と共にローラ探しを開始した。なかなか見つからないローラに、MRRはたとえネコ探しでも救助には違いないと、内緒でマシンロボたちの出場を決断する。管轄外の任務に困惑気味のマシンロボたちだったが、子供たちの熱意に押されて、写真片手に草の根作戦を開始した。
全国防災週間のパレードでMRRがお披露目されることになった。それに合わせてマシンロボのロボマスターも決定することもあり、MRRの子供たちも緊張する。そこへ大規模な山野火災発生の報告が入った。約一万人の住民避難が必要であり、一同は緊張しつつも張り切って出場する。太陽たちは無事にレスキューを完了させ、ロボマスターになることができるか!?
ロボマスターになった太陽は有頂天。ロボマスター就任を祝うシークレットパーティーを準備する女の子たちにも気付かず大騒ぎだ。そこへ、ヒマール山脈・チョモレストの山頂付近で遭難事故発生の知らせが入った。太陽は仲間たちの先頭に立ち、勇んで出場する。ジェットロボに遭難者を任せ、自分は危機察知の感覚に従い別の遭難者の捜索に向かう太陽。その時、雪崩が発生した!
太陽の失踪を知ったレッドウイングスの面々は太陽を探そうとする。一方、修理が完了したジェットロボは、ステルスロボに負けたことより太陽の救出に向かえなかったことを悔やんでいた。その時、火災で中湧谷ロープウェイが宙吊りになっているとの連絡が入り、宮島は臨時のロボマスターに鈴を指名してジェットロボと共に現場へと向かわせる。出場の様子を見送っていた太陽は、危機察知能力でベランダから転落しそうな赤ん坊を発見していた。
MRRの紹介番組が放送されることになった。レポーターは、MRRのメンバーと同様に特殊才能育成法により花形レポーターとして活躍する、若干12歳のチャーミー佐藤だ。太陽たちレッドウイングスの防災指導任務につきそって海上コンビナートにやって来たチャーミーは、あくまでマイペースに取材を続け、視聴率稼ぎのために台本さえ書き換える始末。それでも物足らなさを感じたチャーミーは、今度は皆に黙って自動消火装置をオフにしてしまう。
日本のMRRが発足する以前、アメリカにはテストケースとして一体のマシンロボが配備されていた。そのマシンロボ、ジャイロロボは事件解決のために勝手な行動をとることが多く、扱いづらさから日本に送り返されてしまう。そんな時、ダムの発電施設がガラゴロの襲撃に遭い、ブルーサイレンズに出場命令が下った。現場に急行した誠たちは合体を邪魔されピンチに陥ってしまう。それを救ったのは日本へと送り返されてきたジャイロロボだった!
エジプトで遺跡発掘作業をしていた村吉教授とその娘、サキは遺跡内部に仕掛けられたトラップに襲われ、サキだけが閉じ込められてしまった。救助に向かったイエローギアーズは吉村教授と合流し、遺跡内部が迷路と化したことを聞かされる。サキを救うべく遺跡内に足を踏み入れたショウ、ケン、大地。彼らは次々と怖ろしいトラップに襲われるものの、得意のダジャレを連発してプレッシャーを跳ね除けながら先へと進んでいく。
歌田進と歌田強の歌田兄弟は、プロレス興行を営む実家に帰省した。アリスと、正式にブルーサイレンズ入りが決定したジャイロロボもいっしょだ。歌田兄弟の父親は兄弟にレスラーとして跡を継いでもらいたいのだ。翌日、プロレス興行の準備をしていた現場で父が事故に遭ってしまった。その知らせを聞いて駆け付けた歌田兄弟、アリス、ジャイロロボは、倒れたクレーンの支柱に足を挟まれた歌田兄弟の父親を発見する。
今日はMRR創立以来、初の公開訓練となる「マシンロボフェスティバル」の日。その注目度は高く、全隊員が気持ちを引き締め出席していた。子供たちにとっては家族が見学に来る“参観日”でもある。一同が両親にいいところを見せようとにわかに緊張する中、太陽と大地だけは沈んだ表情を見せていた。大地は両親が来られないことに、太陽は航空事故で両親を失っていたため、寂しさを感じていたのだ。
ステルスロボは、やはりジェットロボたちと同じマシンロボなのか。マシンAI研究所にステルスロボの手がかりがあると思いついた鈴は太陽を連れて研究所を訪れる。その時、ジェイがステルスロボの新しい力を手に入れるべく研究所へ侵入を開始した。資料室の奥に隠された黒色のKボーイにジェイが命令すると、世界各地に封印されていた4機のタンクロボが集結し、ステルスロボと合体してハイパーステルスロボになってしまった!
レスキューの一環として骨髄バンクに登録しているMRR隊員。ある日、美波ケンを骨髄提供者とする患者が見つかる。予防接種の注射でさえ仮病を使ってまぬがれようとしたのに、ましてやもっと痛い骨髄の注射を受けるなんて無理だと考えたケンはMRRを出て行こうとする。そこへ、山の診療所から手術のため白血病患者を町の病院へ輸送するという緊急出場命令が下り、エースとケンが出場することになった。
真面目な誠とウソ泣きでトレーニングから逃れようとするアリスの間でケンカが絶えない。ぎこちない空気が流れるブルーサイレンズに、時速700キロで走る夢の超特急リニアモーターカー“タキオン”の開通式警護の出場命令が入る。誠とアリスの溝はますます深まり、アリスは警護にあたらずタキオン乗客として参加する。順調に出発したタキオンだったが、走り出してまもなく黒服の男たちに列車をジャックされてしまった。
海のテーマパーク・マリンパーク、そのシンボルのタワーで続いている振動の原因調査依頼を受け、イエローギアーズが出場する。しかしマリンパークの社長は非協力的で、大地がタワーの傾きを指摘して立ち入り禁止を要請するが聞く耳を持たない。その時ガラゴロがタワーを攻撃してきた。当直明けで出場命令が発令されていないレッドウイングスだったが、ジェットチームとファイヤーチームと引きつれて現場へ向かってしまう。
新たなマシンロボ“サブマリンチーム”の耐圧実験のため、マシンロボの開発者である天才少年・水道橋通博士とブラッド長官、マリーが乗り込んだ深海艇キューブ01が深海に孤立してしまった。ショウは長官たちを救助するため自らの出場を志願。予備の深海艇キューブ02に乗り込む。幼いころ海の事故で姉を失い、大切な人を守れなかったという心の傷を負うショウは、今度こそ笑顔を守ると決意し海底へと向かった。
正式入隊が決まりイエローギアーズの新しいメンバーとなったサブマリンロボ。海を愛する爽やかな性格のサブマリンロボは、同時にマイペースなタイプでもあり、窮屈な格納庫での待機をなかなか納得してくれない。そんな状況に困り果てた教官たちからひとつのアイディアが出される。それはMRR隊員たちの中でサブマリンロボを説得させた者をロボマスターとして認めるというものだった。ショウはさっそく名乗りをあげるが…。
テストの成績が思わしくないレッドウイングスは、エースを先生として補習授業を受けることになる。エースはレスキューに必要な知識として火災旋風について講義をする。エースの優秀さを疑う太陽だったが、努力家というエースの一面を垣間見る。製油所火災のレスキューに出場する際、太陽はマリーから、天才的なレスキューの才能を持つ太陽に及ばないことを自覚しているからこそエースが努力し続けていることを聞かされる。
MRRに国際宇宙ステーションから応援要請が入り、宇宙での実地訓練も兼ねてレッドウイングスが出場することになった。宇宙へ出るためには、高度3万メートルを飛ぶ成層圏スペースポート、イカロス・ワンを経由しなければならない。そこで偶然にも宮島は、かつてレスキューチームの同僚だった本田に出会う。2人には、飛行機事故に巻き込まれ奇跡の生還を果たした幼い太陽を救助した過去があった。
ハイパーステルスロボの猛攻撃を受けて、南飛島に不時着したジェットロボ。大気圏から落下する瞬間、太陽は4年前に起きた飛行機事故の記憶を取り戻し、その恐怖のあまり気を失ってしまった。MRRの子供たちは、長官から太陽とジェットロボ救出の出場命令を受けて、ジャイロロボ、ドリルロボ、ポリスロボ、サブマリンロボと共に現場へ急行した。太陽を手当する子供たちの前にハイパーステルスロボが現れた!
刻一刻とステーションライナー12便の酸素残量は減り続けていた。このままでは24時間後には酸素残量はゼロになってしまう。MRRでは壊れたジェットロボの修理と改造を進めていたが、事故の記憶と恐怖が甦ってしまった太陽はジェットロボに乗ることができないず、ひとり部屋に籠もってしまう。そんな太陽を見て、宮島はステーションライナー12便の回収と人命救助の任務をエースに任せることにした。
シャトルロボが救出したステーションライナー12便の乗客と子供たちと共に国際宇宙ステーションに到着した太陽たち。しかしそこでは、実験用として培養していた植物たちが異常なほど成長し、宇宙ステーションを破壊し続けていたのだ。地上のMRR基地に残っていた子供たちに宇宙ステーションに除草剤を運ぶという緊急の命令が出され、アリス、誠、エース、大地、ケンの5人が宇宙ステーションへ向かうことになった。
無事に月面基地に到着したMRRの子供たち。ムーンベースへの救助者搬送任務を完了させたご褒美として月基地の見学が許可された。そのころジェイとステルスロボもまた月面基地を訪れていた。内部に侵入したジェイは、博物館で火星探査船マルスと、その調査船が地球と火星を行き来する中で誕生した赤ん坊の話を聞く。その子供こそ、まさしく宇宙ではじめて誕生した人類であり、ジェイ自身だったのだ。
月から無事に帰還し再会を喜び合う太陽たち。MRR本部もかつての日常を取り戻しつつあった。そんな中、人気レポーター・チャーミー佐藤が特番撮影のためMRRに体験入隊してきた。山火事の現場や防犯防災PR活動、救助演習に同行し、その度に身勝手な行動で隊員たちを振り回して自らも散々な目に遭うチャーミー。更には格納庫内にセットを組み、全隊員を迎えて「第一回・マシンロボMVP」を決めるという。
ジェイとステルスロボの度重なる失敗に業を煮やしたカイザーGは、新たな部下・ハザード大佐を招き入れる。彼はガラゴロやステルスロボが集めたマシンロボの戦闘データを元にBLマシンロボを造り上げたのだ。ジェイとステルスロボはハザード大佐の配下となり、マシンロボ破壊の失敗は許されない状況に置かれてしまう。このままではジェイが処分されてしまうと考えたステルスロボは憎きジェットロボ撃退の作戦を単独で行う。
MRRでは社会科見学の小学生たちを前に放水訓練が行われていた。彼らにいい格好を見せようと意気込む隊員たち。しかし、ジェイとステルスのことで集中できない太陽のミスがキッカケでエースと誠、大地のホースが絡まってしまい大混乱! 結局カッコイイところを見せるどころか、失敗した上に4人での格納庫の掃除を言いつけられてしまう。そこへひとりの小学生が迷い込んでくる。彼はかつて太陽が救助した少年・純だった。
エイダーロボをBLファイヤーロボに奪われてからエースは元気がない。誠はそんなエースを励ますが逆効果となって言い争いに発展してしまった。大地が止めに入るが結局3人で喧嘩になってしまい長官のお叱りを受けてしまう。そんな中、マシンコマンダーが現場投入され、エース、誠、大地の3人が乗り込むことになった。南アメリカで大規模な地震が発生し、マシンコマンダーで現場へ駆けつけると、そこにはハザード大佐の姿があった。
小百合の別荘へ遊びに行くこととなった子供たち。その別荘は綺麗な海に囲まれた島にあり、子供たちは海水浴ができると大盛り上がり。サブマリンロボと共に別荘に到着すると、マリーと子供たちはお決まりの怪談話を始める。翌日、ケンは岬の方に人影を見つけた。気になったケンは、小百合が“幽霊が出る場所”と言う岬へ向かう。そこにいたのは海賊のような服装をした少女・ニーナだった。
ブルーサイレンズのメンバーは、佐々木教官と共にMRRを代表して最新鋭の飛行船ウラノス2の見学に訪れていた。コンピュータによって制御されているウラノス2は、地球観測や災害の監視の他に通信や放送などの中継ステーションとしても利用されている。その頃、ウラノス2の機能に目をつけたハザード大佐がクルーに扮して侵入していた。全世界の放送、通信をジャックし、世界中を混乱に陥れるつもりなのだ。
月面基地での活動が認められたMRRは、航空管理局で表彰されることになった。その頃、ジェイは自分の出生の謎を探るため管理局のデータ室へと侵入し、10年前に起きた人類初の火星探査船マルスの事故に関するデータを調べていた。データによると、マルスで唯一の生存者は救命ポッドで脱出していた新生児だけ。その子の名前はジュニア、愛称・ジェイと呼ばれる男の子で、養育施設に引き取られた数年後、行方不明になったという。
映画の撮影現場からMRRに出場要請が入る。その出場先は人気女優・穂村冴子主演のドラマ「忍者ママ・THE・MOVIE」の撮影現場だった。山の爆破シーン撮影のため、安全を考慮して要請が入ったもので、他のチームの羨望をよそにイエローギアーズの出場が決まった。現場に到着し、興奮のあまりサインをねだる子供たち。しかし冴子はそんな彼らを気にも留めず、なんと大地に抱きついてしまう。冴子は実は、大地の母親だったのだ!
父から警察庁でもマシンロボを導入する動きがあり、その幹部候補にエントリーされていること知らされる誠。仲間のことを気にかけMRRに残るべきかどうかで悩み、注意力が散漫になって訓練中に手を痛めてしまった誠は、手当てを受けた臨海総合病院で彼と歳の近い女医・亜希に出会う。特殊才能育成法により既に医師免許を持ち優秀な医者である亜希に惹かれた誠は、患者の少年の誕生日プレゼントを買う彼女の買い物につき合う約束をする。
太陽は大井川夫妻に連れられ、夫妻の旧友である竹造が民宿を経営している比奈月温泉を訪れていた。竹造は隣町にしか消防署がないこの町で活躍している地域の消防団員で、民宿にいる間、太陽は消防団へ入団することに。そんな中、記録的な豪雨により比奈月山の中腹付近で土砂崩れが発生した。二次災害の発生を阻止するためファイヤーロボとポリスロボ、ドリルロボを搭乗させたマシンコマンダーが出場する。
レッドウイングスがジャングルの奥地に墜落した旅客機の救出活動中、幼い少年・リッキーが両親に会いたい気持ちから森の奥地に入り込んだ。太陽とエース、ボンがリッキーに追いつくが、ハザード大佐が開発した電波妨害装置により通信不能となり、戻る方向さえもわからない。エースと太陽は野宿することに決め、水をろ過したり、火を起こそうとしたり努力する。しかしワガママばかりのリッキーに憤慨したエースは…。
リーダーロボの定期検査のため、MRRの隊員たちはマシンAI研究所を訪れていた。検査が終わるまでの間、子供たちはキャプテン・ミラクルが案内する、本物のような災害を体験できるという施設・ハイパー防災館に招待される。しかし、実はマシンロボの性能を120パーセント出し切っていないと不満に思った水道橋博士が、隊員たちにテストを与えるための作戦だったのだ。
行方不明になっていたジェイが発見された。長官は記憶を失っていたジェイをMRRで引き取ることを決定する。失った記憶を取り戻したいジェイは、自分を巡って言い争いをするMRR隊員の声を聴き、誠に本当のことを教えて欲しいと頼む。そこへステルスが海底火山で発見されたとの情報が入った。全てを知ったジェイは、パートナーだったステルスを救出するため、死を覚悟してレッドコマンダーに乗り込む。
デザスターへの復讐を誓うジェイはMRRに入隊を希望するが、子供たちの間ではジェイを仲間に入れるかどうかで対立が起こる。マシンAI研究所が襲撃された際、救出してくれた人物がジェイだったのか気になる鈴は、純から本当のことを教えてもらうためマウンテンランドで彼と待ち合わせする。その時突如BLドリルロボを従えたハザード大佐が現れ、タワーにいる人々を人質にしてMRRにステルスロボを引き渡すよう要求してきた。
MRRに入隊したばかりのジェイは、所属チームが決まるまでの間、各小隊の訓練に参加して仕事を覚えることになった。レスキューの知識どころか一般常識さえ知らないジェイに、隊員たちはMRR隊員の中で一番の常識人である誠を教育係に任命する。ブルーサイレンズのメンバーと共に初めて街に出たジェイ。そんな中、彼らが乗っていた列車が橋の途中で急停止した。メンバーが状況確認に急ぐ中、苦しそうな妊婦に引き留められたジェイは…。
マシンコマンダーロボの指導のもと、Vステルスロボの訓練が行われていた。しかしチームワークの意味がわからないVステルスロボは、マシンコマンダーロボの指令を無視してはすぐに和を乱してしまう。その頃、基地の外では前代未聞の巨大な台風が発生し、無人島に避難していた漁船からレスキュー要請が入る。暴風雨を突っ切って台風の目の中に現場に入るためには、絶大なパワーを誇るマシンコマンダーロボで救助に向かうしかない。
MRRではジェイの入隊を祝してパーティが行われることになった。ジェイにバレないよう準備を進める隊員たち。しかし大地はその準備に気持ちを向けることはできなかった。病に倒れた父の雄大と再会した大地は、MRRを辞め雄大の経営する速水重工を継いで欲しいと言われたのだ。大地はMRRに残るべきか、それとも実家に戻って会社を継ぐべきか悩むが、実は父の病気は大地を連れ戻すために両親がついた嘘だった。
関西防災フェスティバルにジャイロチームとドリルチーム、それと鈴、アリス、小百合の女性隊員がMRRを代表して参加することになった。その夜、鈴の実家に泊まることになった小百合とアリスは、なぜMRRに入隊したのかを話し始める。その頃、MRR本部では関西方面をめざす未確認飛行物体を確認。鈴たちはその報告を受けて現場の確認に向かう。そこへ突然、苦しそうに関節部分から火花を散らせているガラゴロが現れた。
MRRの定期試験の結果が戻ってきた。筆記や実技で満点だったにも関わらず「Aマイナス」の評価に納得できないエース。そんなある日、MRR本部付近で電磁石を動力とした最新鋭の豪華客船・ポセイドン三世号とタンカーの衝突事故が発生。なぜかマシンAIを積み込んだロボたちが活動を停止してしまい、隊員たちはサポーターロボとトランスポーターのみで救助へ向かう。現場では指揮を取っていた宮島が負傷し、エースに指揮が託された。
ジェイがMRRに入隊してから初めての休暇が訪れた。休みとは「戦いのために体力を温存する日」としか考えていないジェイは、せっかくの休日をどう過ごせばいいのかわからない。たまたま食堂で塩を切らして困っていたさとこに気が付き、手伝いをすることにする。太陽たちは、今までジェイに教えた常識的なことがどれくらい身に付いているのか試すチャンスと思い、みんなで彼の初めてのおつかいを見守ることになった。
誠とジェイのマシンコマンダー飛行訓練が行われた。操縦をめぐって誠とジェイは言い争いになってしまい、殴り合いのケンカへとエスカレートしてしまった2人は、勢い余って緊急脱出装置を起動させ外に投げ出されてしまう。目を覚ました誠がいた場所はデザスターの基地の中だった。罠を潜り抜けたジェイが誠を救出、2人は基地の外へ脱走を試みる。その時ジェイの目の前に、ジェイを育ててくれたガラゴロのエフが現れる。
ソロン天文台が何者かによって襲撃されレッドウイングスが救助にあたった。倒壊の危険がある天文台の中に要救助者がいることを知らされ、太陽は何の迷いもなく突入する。なんとか要救助者を連れて脱出するが、サバイバルナチュラルの能力に頼るそのやり方を心配する鈴やエース、教官たち。一方、長官はジェイと誠がデザスター基地から持ち帰った情報から、かつての同僚カイザー博士がデザスターの創設者だと確信した。
ついにカイザーGがその姿を現した! 立ち向かうジェットロボとVステルスロボだが、カイザーGの重力波が引き起こした爆発に巻き込まれてしまった。MRRの隊員たちは太陽とジェイの反応が消えたことを知り絶望する。カイザーGは地震や火山の噴火に留まらず、電波妨害や自然破壊まで行い世界各地での被害を拡大させていった。カイザーGの正体であるカイザー博士は、マシンロボを敵と認識し、人類に裁きを与えると宣告する。
カイザーGによる地球滅亡のカウントダウンが始まった! 地球に向け小惑星タルタロスが刻一刻と接近しつつあるのだ。ブラッド長官は全マシンロボと隊員たちに出場命令を下す。カイザーGがタルタロスを引き寄せていると考えた隊員たちは一斉攻撃を開始するが歯が立たない。しかし水道橋博士の解析によりカイザーGの内部から重力制御装置を停止させることが可能なことが判明し、その唯一の弱点を突くため隊員たちはマシンコマンダーで出場する!
今日は太陽たち第一期生の初任教育課程修了の式典の日。しかし各地から出場要請が入ってしまう。レッドウイングスは湾岸アミューズメントパークの消火活動に出場。ブルーサイレンズは高速道路で発生した暴走運転を止めるために尽力し、都市部の地下工事現場ではイエローギアーズが不発弾の処理作業を担当していた。ようやく基地に戻り、緊張した面持ちで式に臨む隊員たちは、それぞれのレスキューに対する思いをみんなの前で告げる。
太陽たち第一期生が初任教育課程を修了してから3年の月日が流れた。MRR本部では宮島長官新体制の下、レッドウイングスはエースが、ブルーサイレンズはアリス、イエローギアーズはショウが教官に任命され、新隊員育成にあたっている。入隊者の中にはマシンロボレスキューに憧れを抱いていた純の姿もあった。そんな中、MRR本部に水道橋博士と大地が共同開発した新型マシンロボが完成したとの連絡が入る。
新型マシンロボ「エアレオン」を他のマシンロボに預けたエースは、新入隊員の施設案内に大地も同行するよう促す。寮の壁に貼られた昔の写真見ながら、エースたちはMRRを離れていった仲間たちを懐かしく思う。初任教育課程を修了した仲間たちは、場所や方法は違えどレスキュー活動を続けることを誓い合い、世界各地で活躍していた。遠く離れたサバンナ支部で活動する太陽も、鈴から同窓会の連絡に、かつての仲間を懐かしく思っていた。