この島で、終わる。この島から、息吹く。
北陸戦線終結後、新日本協力機構が統治する日本人のための新たな国土が誕生した。しかし、それで日本を取り巻く状況が劇的に良化したかというと、そうではなかった。国内における各勢力の実効支配は続き、日本人に対する抑圧も、緩和されたとは言え継続されていた。南海に浮かぶ孤島も同様だった。島を実効支配するオセアニア軍と、それに抵抗するレジスタンス組織『ヒヌカン』。そこへ孤島占拠を目指す北米軍が攻めてきて――。
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オセアニア軍が占拠している南海の孤島。オセアニア軍にとって海路の要衝となっているその島を北米同盟軍が強襲した。島に駐留するオセアニア軍を殲滅した北米軍は、その勢いのままレジスタンス組織に襲いかかる。
北米軍の襲撃を受けたヒヌカンの窮地を救ったのは正体不明のAMAIMだった。そのパイロット、三澤ジンが運び込んだ補給物資で装備を調えた知念イブキたちヒヌカンの一同は北米軍との戦いに臨む。
ヒヌカンと北米軍との戦闘が始まる。三澤は敵の指揮官グレイディ・エリソンと、イブキは安良城隊長とともに敵の副官機と対峙する。しかし、これが初実戦となるイブキの表情は固く、緊張に覆われていて……。
ヒヌカンと北米軍との戦闘は終わった。しかし北米軍はすぐに戦力を補充。一方でヒヌカンは安良城隊長を失い、イブキも心に傷を負った。敵と戦い、人を倒したという現実。そんな彼に三澤が自分の過去を話し始める。