天空戦記シュラト (配信数 38 話)
視聴トラブルを発見した場合
作品情報
全体のあらすじ

オン・シュラ・ソワカ!
高校生のシュラト(秋亜人)と親友のガイ(凱)は、ある日突然、調和神ヴィシュヌの導きによって、神々の住む異世界「天空界」に転生する。天空界を守護するデーヴァ神族八部衆の一人「修羅王」であったシュラトは、訳あって人間界へ送られていたが、平和を乱すアスラ神族との来るべき戦いに備えて呼び戻されたのだ。しかし、同じく八部衆の仲間「夜叉王」であったはずのガイは、まるで人が変わったようになりシュラトに襲い掛かる。天空界に渦巻く陰謀によって、親友であったシュラトとガイは敵対関係となり、世界の命運を掛けた戦いを繰り広げることになってしまう。


(C) 創通・タツノコプロ

スタッフ
製作:九里一平
原案:美原 轟
企画:稲垣光繁・成嶋弘毅
シリーズ構成:小山高生・関島眞頼
キャラクター原案:奥田万つ里
オープニングアニメーション:戸部敦夫
シャクティデザイン:アンモナイト(小川 浩・大倉宏俊・小野隆嗣)
音楽:渡辺博也
美術監督:新井虎雄
撮影監督:福田岳志
音響監督:田中英行
文芸担当:あかほりさとる
色彩設定:遊佐久美子
チーフディレクター:西久保瑞穂
製作:テレビ東京・創通エージェンシー・タツノコプロ
キャスト
シュラト:関 俊彦
ガイ:子安武人
ヒュウガ:堀内賢雄
リョウマ:山寺宏一
レイガ:井上和彦
レンゲ:林原めぐみ
ダン:飛田展男
クウヤ:中田和宏
ラクシュ:水谷優子
インドラ:鈴置洋孝
ヴィシュヌ:島本須美
放映期間
1989年

各話一覧

第1話 オン・シュラ・ソワカ!

全日本ジュニア武術選手権決勝戦。そこでは、日高秋亜人(シュラト)対黒木凱(ガイ)による激しい戦いが行われていた。だが、お互いの技が交錯した瞬間、まばゆい光が二人を包み、次の瞬間、かき消すようにいなくなってしまった……。意識を失ったシュラトが、再び目を覚ますと、そこは見たこともない世界だった。目の前にいたラクシュという少女は、ここが「天空界」と呼ばれる世界だと語る。困惑するシュラトの前に、今度は奇妙な甲冑に身を包んだガイが現れる。親友との再会を喜ぶシュラト。だが、ガイは剣を抜き、シュラトに襲い掛かってきた!! シュラトはラクシュに言われるまま「オン・シュラ・ソワカ」とタントラを唱えると、シャクティがその身体を包んだ。“修羅王シュラト”がここに転生したのである。

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第2話 大いなる陰謀!

迦楼羅王レイガにつれられて、シュラトは天空殿に登った。そこで、調和神ヴィシュヌと謁見したシュラトはガイと共に八部衆として天空界に転生したことを聞かされる。だが、なぜガイがシュラトの命を狙ったのかは、謎のままであった……。その夜、ヴィシュヌの腹心であった雷帝インドラが、ヴィシュヌを裏切り、石化の術をかけてしまう。その現場を目撃してしまった天王ヒュウガ、そして再びガイの襲撃を受けたシュラトとラクシュは、ヴィシュヌを石化した犯人はシュラトとヒュウガであるとし、残りの八部衆の面々に、二人の追撃を命じる。無実の罪を着せられたシュラトとヒュウガの運命は果たして――!?

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第3話 龍王リョウマの挑戦!

天空殿からはるか遠くへ飛ばされたシュラトとヒュウガ、そしてラクシュ。彼らは一刻も早く天空殿に戻り、ヴィシュヌの石化を解くことを決意する。だが、ひょんなことからシュラトとヒュウガは言い争いになり、ケンカ別れをしてしまう。一方、シュラトたちを追いかけるため、インドラらは、マハーバと呼ばれる巨大戦艦で、天空殿を出発した。シュラトらを追いかける先鋒を務めた龍王リョウマは、ヒュウガのもとにたどり着く。かつて、リョウマとヒュウガは、共に戦い、切磋琢磨しあった親友であった。そんな二人が、インドラの陰謀とも知らずに剣を交わす。だが、その戦いの最中、リョウマはついに真実を知り、そして、シュラトたちの仲間になるのだった。

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第4話 爆発!? めざめよ光流(ソーマ)

シュラトやガイだけでなく、リョウマまでも裏切ったと聞き、残された八部衆は驚愕する。とくにインドラを敬愛する那羅王レンゲは、そんな彼らを倒すべく、タクシャクとランバンを連れて、自ら出陣する。3人の襲撃を受けたシュラトたちは苦戦を強いられる。とくに、いまだ自らのソーマを使いこなせないシュラトは、苦戦の末、ついにソーマを極限まで高める方法をつかむ。レンゲたちとの戦いに復帰したシュラトは、渾身の力で必殺技“修羅魔破拳”を放つ。そのパワーはこれまでのシュラトとは桁違いに大きく、たちまちのうちに、レンゲたちを撃退したのだった。

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第5話 羽よ! 真実を伝えよ!!

天空殿に残された八部衆は、ガイ、レイガ、レンゲ、クウヤ、ダンの5人。中でも、ガイは、インドラ直属の部下として、八部衆を支配していた。ガイはシュラトらの追撃に、八部衆の面々ではなく、傀儡師カリを遣わす。そんなガイの態度に不信感をもつレンゲたち。その中でもレイガは、インドラに対して一抹の疑問を抱いていた。レイガはマハーバ出撃前に、ヴィシュヌの石像の前にいるインドラの残忍そうな目を見てしまったのだ。そして、レイガは、迦楼羅霊視羽を使いインドラを探り、その恐るべき正体を知ってしまう。一方、シュラトたちはカリの攻撃に苦戦を強いられる。だが、そんな彼らを助けたのは、マハーバから逃亡し、シュラトのもとに駆けつけたレイガだった!

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第6話 愛と哀しみの戦い!

天空界では、赤腫斑という奇病が至るところで蔓延していた。かつて神将であった摩利支天マリーチもまた、この病に冒されながらも天空殿を裏切った盟友ヒュウガを追っていた。一方、マハーバでは、レンゲがダーラとムーラという神将を連れてシュラト襲撃に出発。だが、攻撃を仕掛けた中に、マリーチの姿をみて愕然とする。マリーチは、かつてレンゲと共に修行し、レンゲに愛を告白した男だった。だが、インドラを敬愛していたレンゲはその申し出を断り、マリーチは身を引いた。運命的な再開をした二人。だが、ヒュウガたちが裏切り者でないことを知ったマリーチは、自らの命を賭けて、レンゲに立ち向かっていく。そして、レンゲの胸の中で絶命するのだった。

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第7話 月光窟のワナを破れ!

天空殿に向かうシュラトたちは、近道をするために、月光窟という洞窟を抜けていくことにする。だが、この月光窟の内部には、ソーマに反応する罠が数多く仕掛けられているという。そのためこの中では、シャクティを使うことが出来ないのだ。だが、ここを通らない限り、マハーバに先んじて天空殿にたどり着くことはできない。覚悟を決め月光窟の中を行くシュラトたちの前に、比婆王ダンが現れる。彼らの行動は、闥婆王クウヤによって完全に見抜かれていたのである。ダンは、クウヤのソーマ封じの技を使い、ソーマの気配を消しながらシャクティを操ることができた。クウヤとダンの激しい攻撃に対して、為す術のないシュラトたちの前に、月光窟最大の罠が迫る!!

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第8話 急げ! 天空樹への道

ようやく月光窟を抜けたシュラトたちは、天空樹の麓にたどり着く。だが、天空樹に上る道を開くためには、湖の島に浮かぶ4つの神殿にソーマを注ぎ、聖なる光を灯さなければならない。一方、ガイはマハーバがシュラトたちに追いつくまでの時間稼ぎをさせようと、羅刹天ニリハリを差し向ける。湖を移動中にニリハリの襲撃を受けたシュラトたちは、ラクシュを人質にとられてしまう。ニリハリは、ラクシュを捕らえたまま、卑怯な攻撃を使いシュラトたちを苦しめる。だが、危機一髪のところを、サラスの手助けによって形勢は逆転。シュラトたちは怒りの一撃でニリハリを倒した。しかし、その直後、頭上にはマハーバの巨大な影が迫ってきていた……。

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第9話 決戦! 聖なる光をともせ

四つの神殿に聖なる光を灯すべく、「玄武殿」に向かったシュラトとラクシュ。だが、そこにはダンが待ち受けていた。かつて、神将候補生時代に、戦うことしか知らなかったダンに、生きることの素晴らしさを教えてくれたヴィシュヌ。彼はそんなヴィシュヌを石化してしまったシュラトたちが許せなかったのである。何とか誤解を解きたいと思ったシュラトだが、そんな話に聞く耳は持たず、ダンはシュラトに襲い掛かる。そして必殺技“比婆流砂洸”を受けたシュラトは地中深くに沈んでしまう。だが、ガイとヴィシュヌを思う気持ちがダンの技を打ち破り、シュラトは流砂洸の中から脱出することができた。そして、逆転の一撃“修羅魔破拳”を繰り出し、ダンを倒すのであった。

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第10話 ガイ猛攻! 果てしなき死闘

四つの神殿のうちのひとつ「青龍殿」では、リョウマとガイが果てしない死闘を繰り広げていた。八部衆最強と言われていたリョウマだったが、ガイの放つ不気味なソーマと強力な技に圧倒されつつあった。一方、「白虎殿」では、ヒュウガとレンゲの戦いが続いていた。実力派全く互角。だが、一瞬の隙をついて、レンゲの攻撃を押さえ込んだヒュウガは、聖なる光を灯そうとソーマを放つ。だが、そのヒュウガにレンゲが決死の攻撃を仕掛ける。その時、白虎殿の中に不思議な光が満ち、映像が映し出される。それは、インドラがヴィシュヌに石化の呪文をかけている姿だった! 聖なる光は、心に迷いのあるものに、真実の姿を伝えるという。これが真実なのか――レンゲは愕然とした!!

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第11話 悲劇の愛戦士レンゲ

聖なる光によって、インドラの策略を見せつけられたレンゲ。彼女は強い衝撃を受けたが、それでもまだインドラを敬愛する気持ちは揺るがなかった。かつて修業時代に見せた、インドラの慈愛と勇気。それに憧れたレンゲにとってインドラは絶対的な存在であった。インドラに対するレンゲの気持ちを察したヒュウガは、もはや戦うしかないと決意する。レンゲは渾身の力で、必殺技“那羅無双華”を放つが、ヒュウガはなんとかその攻撃をこらえきった。そして、逆襲の必殺技“天王水晶結”を放つ。水晶の中に閉じ込められ絶命したレンゲ。ヒュウガはレンゲを失った哀しみとインドラへの憎しみを胸にソーマを放つ。ついに白虎殿に聖なる光が灯されたのである。

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第12話 熱闘! 涙の中に友を見た

四つの神殿のひとつ「朱雀殿」では、レイガとクウヤが戦っていた。どちらも全く譲らぬ激しい死闘だった。修業時代、つねに自らを厳しく律しつらい修業を続けてきたクウヤと、修業をさぼることの多かったいい加減なレイガ。一見、正反対の二人だったが、修業に明け暮れるクウヤの幼い兄妹をレイガが見てあげたりと、その底辺には深い友情の絆があった。そしてクウヤは、レイガの命をかけた霊視羽によって、幼い妹が赤腫斑に冒されていること、そして、インドラがヴィシュヌを石化したことを知った。すべてを理解したクウヤは、最後の力で水晶の間に続く壁を打ち破り力尽きる。そして、クウヤの無念を晴らすべくレイガは朱雀殿に聖なる光を灯した。

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第13話 逆転! 獣王マンダラ陣

ガイを倒さずして、四つの神殿すべてに聖なる光を灯すことはできない。そう決意したシュラトは、ついにガイとの決戦に挑む。そこにレンゲを倒したヒュウガと、クウヤを倒したレイガが現れた。そして、ガイとの戦いで倒されたと思われたリョウマが合流する。一方、ガイは天空殿のインドラから強大なソーマを注ぎ込まれる。単体ではより強力になったガイのソーマに歯が立たないとわかった四人は、決死の必殺技“獣王曼陀羅陣”を放つ。その強力なパワーにさすがのガイも倒された。そして、その刹那、ガイは昔の黒木凱に戻ったのだ! 感激するシュラトだったが、次の瞬間、インドラの力で、ガイの姿はシュラトたちの前からかき消されてしまう……。

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第14話 愛と憎しみの果てに

四神殿すべてに聖なる光が灯り、天空樹につながる平成門がついに姿を現した。その門を越えて、新たな一歩を踏み出したシュラトたちを、インドラの罠が待ちかまえていた。シュラトはその攻撃で大きな傷を受け、他の八部衆の面々ともはぐれてしまう。傷ついたシュラトを助けてくれたのは、サティという女性で、彼女は那羅王レンゲの姉だった。シュラトに対し親切にしてくれたサティだったが、レンゲの死を知り、シュラトの正体を知ると、逆に彼を殺そうとする。何とか誤解を解きたいシュラトだったが、さらにインドラの追ってが二人のもとに迫ってきた。絶体絶命のピンチに、八部衆の面々が駆けつけ、何とか窮地を脱出。サティはシュラトに対する誤解を解いたのだった。

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第15話 恐るべき獣牙三人衆

ついに天空樹を登ったシュラトたちを阻止すべく、インドラは1万年前にアスラ神軍の精鋭として天空界を恐怖に陥れた、獣牙三人衆の封印を解いた。一方、シュラトたちは、ラクシュの故郷である蓬莱山の麓にたどり着いた。だが、そんな彼らの前に、獣牙三人衆のひとり、軍茶利明王クンダリーニが現れる。クンダリーニの持つ“黒のソーマ”は圧倒的なパワーを誇り、シュラトたちは次々と倒されて身動きすらできない……。そんな状態をみたラクシュは、蓬莱山に伝わる伝説――ソーマの和泉にソーマを注ぎ込めば、自らの命と引き替えに、愛する者に強力な力を与えるという伝説を思いだす。ラクシュは、ひとりのソーマの泉に向かって走りだすのだが……。

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第16話 絶叫! 戻れラクシュ

クンダリーニの攻撃に圧倒されるシュラトたちを救おうと、ソーマの泉に向かうラクシュ。そんな犠牲は絶対に許さないと、シュラトは傷ついた身体でラクシュを追いかける。レイガたちもラクシュの元へ向かおうとするが、クンダリーニの執拗な溶岩攻撃を受け、身動きがとれなくなってしまう。ついにソーマの泉にたどり着いたラクシュがソーマを放つ。一歩遅れて泉にたどり着いたシュラトが見たのは、泉の中に消え去るラクシュの姿だった。次の瞬間、泉から光が放たれ、シュラトたちの中に飛び込んだ。新たな力を得た四人は“獣王曼陀羅陣”でクンダリーニを撃破する。ラクシュを失った悲しみにくれる四人。だが、ソーマの泉はラクシュの命を再びよみがえらせた!

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第17話 妖女! 赤い花の恐怖

獣牙三人衆の次なる刺客は、降三世明王トライロー。彼女は、シュラトたちの前に現れると、不気味な霧をつくり出し、五人をバラバラの状態にしてしまう。ひとり霧の中をさまようシュラトは、霧の発生源である巨大な花を見つけうち倒すが、それはトライローの罠だった。花の中に取り込まれてしまったシュラトは、不思議なことに地上界に戻されてしまった。その世界では、天空界に転生したのはガイひとりで、シュラトは地上界に取り残されている。そして、天空界の記憶はほとんど失われてしまった。だが、時折、天空界の記憶がフラッシュバックし、シュラトを悩ませる。奇妙なパラレルワールドに取り込まれてしまったシュラトの運命は果たして――?

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第18話 失われた時を求めて

天空界では、シュラトがトライローの罠にかかり、姿を消していた。取り残されたレイガやラクシュたちは、何とかシュラトを取り戻そうと奔走する。だが、巧妙なトライローの罠を見抜くことが出来ずむなしく時間ばかりが過ぎて行った……。一方、地上界へ戻ったシュラトは、天空界の悪夢にうなされていた。祖父と武術の修行をしても、妹につき合ってウィンドウショッピングにいったときも、天空界の記憶が頭をよぎり、彼を不安な気持ちにさせた。そんなとき、シュラトは庭で獅子のヴェーダを見つける。そして、自分が修羅王シュラトであったことを思い出す。だが、どうすれば天空界に戻ることができるのか。いまのシュラトにはその術を見つけることができなかった……。

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第19話 涙の決意! さらば地上界

何とか天空界に戻らなければいけないと決意したシュラト。だが、その方法は見つからない。焦るシュラトに、祖父の勇太朗は、“日高自然流”の極意を諭す。その極意を聞いたシュラトは、天空界に戻るため、かつてガイと戦った武道館に向かった。武道館には、まだ、ヴィシュヌが唱えていたタントラを静かに口ずさむシュラト……。すると、かつてシュラトとガイを転生させた光がシュラトを堤、再び彼を天空界に導いた。いまやトライローの罠は完全に破られた! シュラトは渾身の力を込めて、トライローを撃破。レイガやラクシュらと再開し、決意も新たに天空殿に向かうのであった。

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第20話 うばわれた必殺技

ついに獣牙三人衆最後の一人、不動明王アカラナータが、シュラトたちの前に現れた。その圧倒的なパワーはこれまでの二人の比ではなく、シュラトたちの必殺技はアカラナータにかすり傷ひとつ負わすことができない。そして、その強力な力で山を持ち上げ、獣王曼荼羅陣を叩きつぶしてしまった。そればかりか、アカラナータはシュラトたちの必殺技をいとも簡単に操ることができた。自らの必殺技によって次々と倒されていくシュラトたち……。かつて一万年前、先代の八部衆がすべての力を結集しても倒すことができなかったアカラナータ。その力は復活した今でも全く衰えることはない。いま再び、八部衆の前に立ちはだかるアカラナータを果たして倒すことができるのか!?

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第21話 恐怖! 合体シャクテイ

アカラナータのパワーに圧倒されたシュラトたちを助けるべく、サラスが助けに入った。一方、マユリは一人、天空殿に向かう。シュラトたちが天空殿に来る前に、一人でも多くの神将を倒し、彼らが少しでも早く目的の場所へたどり着けるようにと……。サラスの助けを受け、シュラトたちは一瞬の隙をついて、アカラナータを追いつめる。形勢は逆転したように見えたが、その時、トライローとクンダリーニのシャクティが、アカラナータと合体した!この“明王合身”によって、アカラナータはさらにパワーアップ。その恐るべき力は、もはやサラスとシュラトたちの力を合わせても、かなうものではなかった。シュラトたちは、いま最大のピンチを迎えた――!!

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第22話 リョウマ最後の一撃!

明王合身したアカラナータは、必殺技“獣牙裂光弾”を放つ。その攻撃をサラスは自らを犠牲にして受け止めた。サラスは天空殿には神供門を通って入れと言い残し、息絶えた。戦いの中、リョウマは、アカラナータが必殺技を放った直後、一瞬だけシャクティが全くの無防備になることに気づく。そして、自らのシャクティの力によって、一万年前の戦いのビジョンを見たリョウマは、その時にアカラナータの肩に傷を負わせていたことを知る。無防備になった瞬間に弱った肩を狙えば勝てる!そう考えたリョウマは渾身の力でアカラナータに勝負を挑み、見事、打ち倒した。だが、リョウマがもらったダメージも大きく、彼もまた、静かに息を引き取ったのであった……。

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第23話 嵐をよぶ天空殿

リョウマとサラスを失いながらも、ようやく天空殿にたどり着いたシュラトたち。天空殿では、そこを守っているはずの神将たちが気を失って倒れていた。それは、マユリが先行して神将たちと戦った結果であった。だが、そのマユリも天空殿の奥で力尽き息絶えていた。改めて打倒インドラを誓うシュラトたち。だが、そんな彼らの前に、死んだはずのダン、クウヤ、レンゲが立ちふさがる。彼らは、インドラの技によって作られた真っ赤な偽物。それに気づいたレイガは、シュラトとヒュウガを天空殿奥に向かわせ、自らは偽八部衆と対決する。彼らの力は本物と何一つ変わることはなく、レイガは苦戦。ようやく倒したとき、彼もまた、もはや動くことはできなかった――。

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第24話 さらば雷帝インドラ

天空殿奥にたどりついたシュラトとヒュウガは、ついにインドラと対決する。インドラは、自らをアスラ神軍十二羅帝の一人と名乗り、強烈な“黒のソーマ”でシュラトとヒュウガを圧倒する。二人の攻撃はインドラに全く効かず、逆にインドラの必殺技“雷帝時空烈”を喰らった二人はブラックホールに取り込まれてしまう。もはやこれまでと思われたが、これまで共に戦い死んでいった仲間たちがシュラトに最後の力を与えた。彼らのソーマを受け止めて、奇跡の復活を遂げたシュラトは必殺技“修羅魔破拳”を放つ!そして、インドラがひるんだすきに、ヒュウガがとどめの一撃を突き刺した!!かくして、雷帝インドラは消え去り、天空界に平和が戻ると思われたが……。

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第25話 悲しき宿命! シュラト対ガイ

インドラが倒されたにも関わらず、ヴィシュヌの石化は解けなかった。驚くシュラトの前に、かつて倒したはずのガイが現れる。ガイはインドラの力を継承しており、彼を倒さない限り、ヴィシュヌの石化が解けることはない。これまでガイに抱いていた思いを全て断ち切り、シュラトはガイに立ち向かう。そして、お互いの剣がお互いの身体に突き刺さる。ガイは勝ち誇ったような笑みを浮かべる。だが、次の瞬間、まばゆい光とともに、ガイは消え去った……。シュラトの勝利だった。ヴィシュヌの石化は解けた。そして、ヴィシュヌは次々と倒れた八部衆の面々を蘇生させた。喜びの再会――だが、そこにガイの姿はなかった。彼は何か別の力によって再生したというのだ!!

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第26話 新たなる敵 アスラ神軍!

石化の術が解けたヴィシュヌの力によって八部衆は蘇り、天空界は元の平和な姿を取り戻した。だが、平穏が訪れたと思ったのも束の間、次なる敵アスラ神軍が目前まで迫ってきていた。今は亡きマユリとサラスはアスラ神軍の要塞、異動宮を必死で探していたが、その姿を見つけ出すことができなかったのである。そんな折、天空界をすさまじい衝撃が襲う。なんと、異動宮が天空樹の真下から現れたのだ。大地は荒れ、逃げ惑う天空人を助けるために八部衆とヴィシュヌは奔走する。そんな彼らに破壊神シヴァが送り込んだ魔神将が次々と襲い掛かる。テーヴァ神軍とアスラ神軍の壮絶な戦いが繰り広げられる中、突如、異動宮と天空殿との間に巨大な浮遊大陸がその姿を現した……。

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第27話 さがせ! 最強のシャクティ

突如現れた巨大な浮遊大陸こそ、伝説の須弥山であった。須弥山の山頂に創造神ブラファーのシャクティが眠っているという。そしてそのシャクティを身に付けることができるのは、ブラフマーの後継者である自分だけだということをシュラトは知る。戦いの鍵を握るブラフマーのシャクティをアスラ神軍より先に手に入れるべく、シュラトは仲間と共に須弥山に向う。だが、途中、アスラ神軍の攻撃を受けた八部衆はばらばらに分断されてしまう。そしてシュラトたちはレンゲ、ダン、クウヤを残し、須弥山に向かうのだった。時を同じくして、アスラ神軍の一員として蘇ったガイもまた、ブラフマーのシャクティを手に入れるため、十二羅帝を率いて須弥山へと向かっていた。

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第28話 暗黒の宿命! ガイふたたび

須弥山についたシュラトたちの前に地帝ハイラ、日帝アンテラ、月帝サンテラ、火帝クビラを率いたガイが現れた。あおしてガイはシュラトに、自分もまたブラフマーの後継者であることを明かす。だからこそ二人はともに人間界へ送られ、時を同じくして天空界に転生していたのだと――。再び始まった戦いは、シュラトたちが優勢かに見えた。手応えのない十二羅帝たちを前に、シュラトたちが一気に片を付けようと、シャクティを身に付け、必殺技を放つ。しかし、それこそがガイの罠だった。須弥山は大地からソーマを補給することができず、そのことを知らずにソーマを使ったシュラトたちは不利な立場に陥る。そんな彼らの元にハイラを一人だけ残すと、ガイは頂上へと向かう。

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第29話 レイガ決死の反撃!

ガイの罠を見抜き、ただ一人ソーマを残していたレイガは、道を阻むハイラを引受けると、シュラトたちを先に行かせ、ハイラに立ち向かう。ソーマを補給することのできない須弥山で、必殺技を使えるのは一度だけ――。レイガは応戦しつつ、ハイラの隙を見て逃げようとするが、その作戦も失敗に終わる。ぼろぼろに傷ついたレイガを前に、ハイラは肉体を巨大化させると、その圧倒的なパワーで彼を追い詰めていく。そんな中、レイガは巨大化したハイラを見て、反撃のチャンスを見出す。一方、天空殿ではヴィシュヌがシヴァの黒のソーマに対抗するべく、白のソーマを放っていた。そして天空殿を守ろうと奮闘するレンゲたちの前には、死んだはずのアカラナータが現れた!

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第30話 選ばれし者の孤独

レイガを置いて、頂上を目指すヒュウガ達の前に双子の魔神将、アンテラとサンテラが現れた。ヒュウガとリョウマは、敵が現れたことを隠すようにラクシュに命じ、二人を頂上に向かわせる。そしてソーマの消耗を考えたヒュウガとリョウマは、時間差でシャクティを着けて戦うことにする。しかし、思うように必殺技を使えず、二人は敵の攻撃に翻弄されてしまう。一方、ラクシュの態度に違和感を感じたシュラトは、彼女を問い詰め、ヒュウガたちが自分を敵から逃がしてくれたことを知る。仲間たちの犠牲の上に自分が守られていることに苛立ちを感じるシュラト。そんな彼にラクシュは、ブラフマーのシャクティを手に入れるため、今はその思いに耐えるように諭す。

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第31話 燃やせ! 友情の光流(ソーマ)

頂上付近まで辿り着いたシュラトとラクシュを、ガイとクビラが待ち構えていた。そこへ創造神ブラフマーの残留思念が現われる。ブラフマーは一万年前に修羅王と夜叉王が互いに協力し合い、その命と引き換えにシヴァを倒したことを、二人がブラフマーの後継者となるために人間界に送り込まれたことを話す。そして再び、互いの心を一つにし、天空界を守るように命じる。だが、ガイはブラフマーの言葉にも心動かされることはなく、シュラトの足留めにクビラを残して一人頂上に向う。その頃、アンテラとサンテラと戦うヒュウガたちの元にレイガが駆け付ける。だが、三人はアンテラとサンテラの前に、成すすべなく、一方的に攻撃されてしまう。

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第32話 出現! ブラフマーのシャクティ

ガイを追って頂上を目指すシュラトだったが、その良くてをクビラに阻まれてしまう。そこでシュラトはラクシュを一人頂上へと向かわせると、自らはクビラと戦うことに。シュラトは、修羅魔破拳をおとりにし、三鈷杵でクビラの下腹部を貫き、何とか倒すことに成功する。一方、頂上に辿り着いたガイは、ブラフマーのシャクティを手に入れようとするが、シャクティは彼に触れられることを拒む。ブラフマーの後継者である自分を拒む真相を探るため、ガイは黒のソーマの力で須弥山に漂うブラフマーの残留思念を呼び出す。そしてブラフマーのシャクティを呼び覚ますためには、ラクシュのソーマが必要であることを知る。そこにクビラを倒したシュラトが辿り着くが……。

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第33話 正か邪か!? 創造神ブラフマーの選択

ガイはラクシュによって、一万年の眠りから呼び覚まされたブラフマーのシャクティを得る。だが、ガイはブラフマーのシャクティを得る。だが、ガイはブラフマーの最後の審判に敗れ、真の力を手にすることはできなかった。ブラフマーの後継者に選ばれ、シャクティを手にしたシュラトは、崩れおちる須弥山を後にすると、急ぎ天空殿へと戻る。そしてレンゲ、クウヤ、ガイの三人がかりでも苦戦を強いられたアカラナータを一撃で倒すのだった。八部衆はラクシュを天空殿に残すと、シヴァを倒すために異動宮に向かう。だが、そこには十二羅帝最後の一人、冥帝ビカラが待ち構えていた。そこで、リョウマ、レイガ、クウヤ、ダン、ヒュウガは自らの身を挺して、シュラトとレンゲをシヴァの元に向かわせる。

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第34話 最終決戦! 憎しみの拳を引け

異動宮に乗り込んだ八部衆はシュラトをシヴァの元に向かわせるため、ビカラと死闘を繰り広げるが、一人また一人と倒れていく。その頃、シヴァの元にたどりついたシュラトの前に、またもガイが立ちふさがる。ガイと対峙する中、シュラトは一万年前に転生したガイが、シヴァによって黒のソーマを送り込まれたことを知る。そしてシュラトは憎しみの心を持ってガイと戦ううちに、自らが黒のソーマをたぎらせていたことに気が付く。憎しみからガイを殺せば、自分の中にある黒のソーマを認めてしまう。そう考えたシュラトは、ガイの剣をわざとその身に受ける。一方、天空殿では黒のソーマの侵略を食い止めていたヴィシュヌが力尽き、ラクシュに後を託し息絶えていた……。

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第35話 未来! 深い闇を越えて

ガイの剣がシュラトの体を貫いた瞬間、シュラトの体から黄金の光が溢れ出した。その光はガイを包み込み、彼の体から黒のソーマを消し去る。黒のソーマの呪縛から解き放たれ、以前の優しい心を取り戻したガイと共に、シュラトはシヴァに戦いを挑んでいく。だが、シヴァの恐るべき力を前に二人は苦戦を強いられる。そしてシヴァの黒いソーマの力からシュラトをかばったガイは、力尽き倒れてしまう。だが、その時、ガイの魂がシュラトと同化。それによってシュラトは真のブラフマーの後継者としての力に目覚める。その力はシヴァを圧倒し、シュラトの攻撃を受けたシヴァは黒のソーマに浸食され、自己崩壊してしまう。ついにシュラトたちは天空界の平和を取り戻した!

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第36話 緊急集合! 最後の戦い

アスラ神軍との戦いから一年が過ぎ、天空界は元の平和な姿を取り戻していた。八部衆は各地で修行に励み、再建された天空殿ではラクシュがヴィシュヌの後継者となり天空界を見守っていた。そんなある日、ラクシュは八部衆をリョウマの故郷、プジャンター村に招集する。なんとリョウマが村の娘、マツリと結婚することになったのだ!久しぶりの再会を喜び、友の結婚を祝福するシュラトたち。しかし、そこにはリョウマの親友であるヒュウガの姿はなかった。そして宴の最中、ヒュウガの元へ伝令に向かった小ナーガが、瀕死の傷を追って帰って来た。ヒュウガの身に何か危険が迫っている。そう考えたシュラトたちはバルダでヒュウガのいる鉄鬼山に向かうのだった。

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第37話 天空界をおそう影 迷い水を撃て

ヒュウガを探し、鉄鬼山にたどりついたシュラトたちは、迷い水に襲われ、壊滅状態となった村の跡を目の当たりにする。ヒュウガと合流したシュラトたちは、これは天空人の迷いの心によって生じる、自らの意志をもった迷い水の仕業だと聞かされる。かつてインドラがやっとの思いで封じ込めた迷い水の破壊力は、八部衆の力を集結しても食い止めることができない。巨大な渦となって襲いくる迷い水に飲み込まれたシュラトは、薄れゆく意識の中でガイの声を聞く。そしてシュラトを、ガイの言葉から慈しみのソーマで迷い水を浄化することに成功するのだった。アスラ神軍の残留ソーマだと言い、安心しきるヒュウガたちとは対照的に、シュラトは言い知れぬ不安を抱いていた……。

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第38話 永遠なれ修羅王

迷い水の中に見た黒いソーマ。そして幾度となく目撃する謎の黒い風――。シュラトに破滅に向う天空界の幻影を見せることで、天空界全体が彼に何かを必死で訴えていた。しかし、それが一体何なのか分からないシュラトは、天空殿を離れ、黒い風を追うことに。そんな中、天空界全体が放つ黒いソーマを目撃したシュラトは、増大する黒のソーマに?み込まれてしまう。そして我を忘れたシュラトは、その圧倒的な力で天空界を破壊し始めたのだ。そんなシュラトをラクシュは救うため、自らのソーマを放つと、彼の胸に飛び込んでいく。ラクシュによって黒のソーマを解き放ったシュラトは、この世のすべてのものは黒のソーマを内に秘めていることを知るのだった。

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